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台湾インディペンデントカルチャーガイドVol.1|everfor 2nd Album「空中閣樓」リリース記念インタビュー:everfor蘇偉安と台南カルチャー/everfor 新專輯發行紀念專訪




アジアの音楽シーンに見るように、数々のインディーアーティストの台頭やDIY音楽フェスなど、さまざまな地域で数々の「インディペンデント」なムーヴメントが興り、注目されることが増えた現在。


今回、BIG ROMANTIC RECORDS がお送りする新連載<台湾Independent Culture Guide>では、台湾各地のインディペンデントな動きやカルチャーを、その土地に関わりの深いアーティストたちにインタビューを実行。現地の未だ知られざるカルチャーを深く掘り下げる連載を開始いたします。


第1弾となる今回は、待望の2ndアルバム『空中閣樓 Castles in the Air』をリリースしたばかりのEverforボーカル・蘇偉安にインタビュー。


アルバムの紹介や制作期間中のこと、

そして彼の創作のルーツとして欠かせない「台南」のカルチャーシーンについてお聞きしました。


古都、そして美食の地として知られる台南だが、

現地のカルチャーシーンは一体どのようなものなのでしょうか。


彼のおすすめするカルチャースポットも紹介。

台南の新しい一面を見つけて見てください。




正如我們在亞洲音樂場景所看到的,許多獨立音樂人的崛起和不同樣貌的DIY音樂節如雨後春筍般出現, 所謂 “Independent” 的氣息正在世界的各個角落沸騰著。


來自 BIG ROMANTIC RECORDS 新連載企劃——「台灣 Independent Culture Guide」,採訪與土地有深度連結的藝術家,用音樂等不同文化視角深入台灣各地的獨立場景,挖掘那些仍然未知的在地文化。


連載第一回,我們邀請到 everfor 的主唱蘇偉安!


今年十月,everfor 新發行了眾所盼望的第二張專輯《空中閣樓》,除了藉著這次難得的機會,由偉安親自向我們介紹關於專輯內容和製作期間的二三事,也聊聊作為他創作根源的「台南」文化場景,以及私心推薦的文化場所。


說到台南,腦中浮現的大多是歷史悠久的古蹟和美食,究竟台南當地的文化場景是什麼呢?

大浪漫將帶著大家一起尋找台南新鮮的一面!



 


BIG ROMANTIC RECORDS(以下"B"):自己紹介をお願いします。

和讀者簡單介紹一下自己吧!



蘇偉安(以下"S"):偉安です。

everforのボーカルで、2003年からは雀斑樂團(Freckles)で主にギターを担当しています。創作活動も少しやっていて、2017年には僕の創作活動をメインとしたeverforを結成し、最近Everforの2枚目のアルバムが完成しました。


我是偉安,everfor 的主唱。從 2003 年開始玩雀斑樂團,在雀斑主要負責吉他手的位置,也有少量創作。

2017 年開始,組成了以我創作為主的 everfor,現在剛完成 everfor 第二張專輯。



「everfor」

左上から、Gt&Vo.蘇偉安、Ba.蘇偉博、左下からDr.李亮瑩、Gt.陳子維



「雀斑 Freckles」

左から Gt.蘇偉安、Gt&Vo.林以樂 a.k.a. Skip Skip Ben Ben、Ba.蘇偉博、Dr.蔡柏瀚





B:待望の2ndアルバム「空中閣樓」がリリースとなりましたが、アルバムの紹介をお願いします!

  everfor 終於發行了眾所期待的第二張專輯呢。能不能介紹一下這張新作《空中閣樓》呢?



S:今回のアルバムは僕が1stアルバム『無人島』リリース後から作り貯めていた作品です。結構前に原型を作り終えた楽曲や最近になってやっと書き終えたものもあります。当初は今作品の明確なテーマがなく、最後に取り組んでいた「空中閣樓(空中楼閣)」という楽曲をアルバムの名前にすることに決定しました。収録楽曲は浮遊感のある軽やかで空中に浮かんでいる小さな部屋で起こったことのような感覚を覚えると思います。楽曲のインスピレーションには生活での体験や交流、白昼夢が入り混じっていて、道中での心境の変化を記録したものでもあります。


這張專輯是我從《無人島》發行以來的創作累積,有些歌的雛型很早就有了,有些是較最近才寫完。一開始還沒有很明確的專輯概念,是到最後一首歌取名「空中閣樓」後,才決定就當作專輯名稱吧。這些歌曲聽起來有些飄浮感,有些比較輕快,像是住在半空中的小房間所發生的事。歌曲靈感來自生活體驗、社交、或是白日夢交雜而成,也紀錄著一路上的心境轉變。




 

蘇偉安と台南

蘇偉安與台南

 


—— 「空中閣樓」リリース後、初のパフォーマンスとなった台南の音楽フェス”浪人祭”にはコロナ禍を経て多くのインディーファンが詰めかけ、待望の新曲を初披露しました。今月にも台南でのライブを控えるEverforですが、蘇偉安が台南で生活を送っていたことはコアな台湾のインディーファンの間では周知されており、彼の創作のルーツとして欠くことのできない台南時代についてお話を伺っていきます。


在「空中閣樓」發行後,迎來的首場演出即是位於台南的音樂節「浪人祭」,台下聚集了許多期待已久的樂迷, 首次演出的新歌也在現場獲得極大反響,而與台南頗有緣分的 everfor 也將在這個月於當地場館舉辦近期第二場演出。也許有不少台灣樂迷知道,偉安也曾經在台南生活過。這回就讓我們來談談,作為他的創作根源且不可缺少的台南時代吧。




B:台北から台南へと移り住んだきっかけは?

當初為什麼決定從台北搬去台南呢?



S:あの時はちょうどレコーディングスタジオでの仕事を辞めてSOHOのスタイルで働いていたのですが、その時僕が台北にいる意味はなかったので、どこかに引っ越したいと思っていました。台南で大学時代を過ごしていたので少し馴染みもありましたし、台北と比べてみると家賃が安くて住み心地も良く、在宅業務だったため、環境の変化や人との出会いを求めていたのがきっかけです。


那時候剛辭去錄音室的工作當個 SOHO 族,不想住家裡,想要搬出來住,但感覺住台北也沒什麼意思。而且以前大學在台南唸書,有一定程度的了解,相對台北來說房租比較便宜,也可以住得比較有品質。打算以在家接案為主,加上當時有個衝動想要換個環境,認識不同的人。



B:台南にはどのくらいの期間住んでいましたか?

在台南住了多久呢?



S:4年間台南の大学に通っていて、台南の環境がとても好きでした。以前の同級生は台南からいなくなっていましたが、その後も台南でたくさんの新しい友人に出会いました。その上、当時は僕のように外から来た人がとても多く、環境の変化と新生活を求め、そのような人が台南に多く集まっていたんです。


在台南住了四年,因為大學是在台南唸,環境蠻喜歡的。雖然以前的同學都不在台南了,但後來也在台南認識許多新朋友,加上當時也有蠻多外地人像我一樣,換一個環境體驗新生活,所以也有些外地人住在這裡。





—— 数年前、台北に住んでいた若者が新たな生活を求め台南へ移住するという動きがあり若者たちが次々と台南でお店や民宿をオープンさせ、独自のカルチャーが発展を見せていました。ちょうどその時期を台南で過ごしていた蘇維安、当時台南で一体どのようなことが起きていたのか、引き続きお話を伺っていきます!


 從幾年前開始,不少台北年輕人搬到台南尋求新的生活,也陸續在台南開店、經營民宿,台南獨有的文化也正巧妙地發酵中。當時在台南生活的偉安,那段時間發生了哪些變化呢?





B:台南にいた期間が偉安さんにもたらした影響はありますか?

對你來說,住在台南的期間為你帶來了哪些影響?



S:本当の生活感がありつつ、24時間ずっとイベントがあるような感覚でした。それに、台南はあらゆるスポットが近くに位置していて、イベントなどに遊びに行くにしても20分もかからないんです。2年間は台南の安平という場所に住んでいて、その辺はさらにゆったりと時間が流れていて、僕もその時間はよく一人で考え事をしたり、内向的な時間を過ごしていました。精神面も段々と成熟してきて、自分が好きなものや、信じるものに注意深く気を配ることができていました。また、音楽関係だったりそうではない友人とも多く出会って、よくイベントに参加していたのですごく充実していたと思います。1枚目のアルバム『無人島』のうち何曲かは台南で完成させたものです。


感覺像真正的生活感,24小時都有許多活動的感覺。而且所有地方都比較近,不太需要因為去哪裡參加活動或去玩,還要花費超過二十分鐘的(交通)時間。其中大約兩年的時間,我也有住在安平,那邊步調更慢,我自已也在那段時間常常獨處,思考個人的內在部份,心靈上也漸漸較過去成熟,開始注意自已喜歡什麼、相信什麼,也認識了許多音樂上或非音樂上的朋友,也常常參與一些活動,算是過得蠻充實的。第一張專輯《無人島》也有部份歌曲是在台南完成的。



B:台北へと戻ったきっかけは?

那麼選擇搬回台北的契機又是什麼呢?



S:2014年に雀斑(Freckles)の活動が始まって、活動の多くが台北でした。2016年までは台南の生活がすごく良かったので、アルバムの録音をして台南へ戻っていました。しかし仕事の大半が台北になり、特に音楽に関するものは特にそうだったので、その時に音楽方面の発展のために、たくさんの機会を得ることのできる台北に引っ越しました。

 

後來雀斑在 2014 年開始活動了,大部份的活動都在台北,2016 年開始錄製專輯時我就回來了。因為台南是個生活很棒的地方,但大部份的工作機會幾乎都在台北,尤其是跟音樂相關的更是如此,那時候決定想要好好發展音樂,所以就決定搬回台北,希望可以得到更多的機會。




 

台南インディペンデント・カルチャー

台南的獨立文化

 


B:台南で多くのイベントに参加する機会があったと思いますが、

偉安さんにとって印象に残っていることはありますか?

台南似乎有很多有趣的活動,你有印象深刻的嗎?



S:台南のナイトライフは、バーでのDJイベントが多くてとても充実しているんです。ベテランのDJ達の演出をみることができてどれも非常に良かったです。また"TCRC"のようなライブハウスもあって、そこで面白いイベントも多く見ることができます。その辺りのシーンでグループができたりして、平日もバンド練習したり友人とお喋りしたりしました。そのほかにも古着市のようなイベントもあって、そこではアコースティックやDJなどの音楽イベントも開催していました。私の感覚では多くのお店や政府などが積極的にイベントや小さな音楽フェスを開催していたと思います。台南は外国人がとても多く、彼らも海や街から少し離れた場所でイベントを開いたりしていて、とても良かったです。


台南的夜生活算蠻豐富的,很多酒吧有 DJ 演出,也可以看到許多老 DJ 在放歌,都很不錯。也有像 TCRC 等等的 live house,常常會看到許多驚喜的表演。也有從那邊建立起來的社群,平日也可以練團,或聊天交朋友。也常看到一些古著市集,他們也會辦各種音樂活動,像是不插電或 DJ 演出。我感覺許多店家或政府單位都積極得在辦活動或小型音樂節。台南的外國人也很多,所以也常看到他們在一些很特別的地方,比如海邊或較遠離城市的地方辦演出,看起來質感都很好。






 

偉安のオススメ『台南のカルチャースポット』!

偉安推薦的台南文化據點大公開!


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1.『TCRC Livehouse / Bar TCRC』


S:店舗が2つにあり、1つはライブハウスのようなイベントを開催するスペースです。大きくはない地下室といった構造で、台南でライブをする際に欠かすことのできない場所がこのTCRCなんです。もう1つの店舗はライブハウスの後ろの通りにあり、そこは腕の良いバーテンダーがいるバーになっていて、古い建物の雰囲気もすごく良いです。


TCRC 有分一號店跟二號店,一號店是像live house演出的地方,一個不大的地下室。現在去台南演出的場所,大家熟悉的還是TCRC。二號店則在一號店的後面巷子,是一間酒吧,調酒師都很專業,老屋的氣氛很不錯。




▪ TCRC Livehouse ▪

住所:台南市中西區西門路二段314號B1

Facebook:@TCRClivehouse



▪ Bar TCRC ▪

住所:台南市中西區新美街117號

営業時間:20:00~2:00(日曜定休)

電話:06-2228716

Facebook:@TCRCbar






2.『手手市集 Handin Hand Market:

Credit:手手市集



S:屋外や違う場所で不定期に開かれるフリーマーケットで、古着の他にも面白いモノが並んでいます。

DJイベントやアコースティックライブも行われます。


會不定期在室外或戶外辦市集,舉辦的地點也不同。除了古著之外,也有其它有特色的東西,現場還有 DJ 或不插電演出。



▪ 手手市集 ▪

開催情報はFacebookにて更新

Facebook:@handinhandmarket






3.『兵工廠 Armory Tainan』


S:お酒を飲んだり遊びに出掛けた後、最後に行きつく場所が『兵工廠』でした。朝まで飲むことができて、DJもいたりします。台南の老舗バーで、時々ライブを見ることもできます。


愛喝酒跑趴的最後一站通常會去兵工廠。可以喝到早上,現場也常有DJ 進駐,是台南老字號的酒吧,偶爾也看過幾次現場表演。




▪ 兵工廠 ▪

現在は閉業





4.『南站(南台南駅)』


S:先ほども挙げたのがこの『南站』という廃駅で、さっき言ったようにここにはたくさんの外国人がライブを開催していて雰囲気がすごく良いです。スカやジャズなどの音楽を楽しむことができました。


「南台南車站」是一個廢棄火車站,有蠻多外國人會在那辦表演,氣氛很不錯。曾在那看過一些 ska 和 jazz 音樂。



▪︎ 南站 ▪︎

現在は閉業





5.台南市文化中心/台南市文化センター

Credit:台南市立文化中心


S:文化センターの中にはホールがあって、そこでよく音楽コンサートが行われています。外では不定期の野外フェスも開かれています。向かいには綺麗な公園があり、周辺には百貨店や誠品書店もあり、散歩するのに最適な場所です。


文化中心裡面有演奏廳,常會有音樂會活動,室外也不定期會舉辦戶外型音樂會。對面有座美麗的生態公園,附近也有百貨公司跟誠品,適合走走散步的好地方。




▪︎ 台南文化中心 ▪︎

住所:台南市東區中華東路三段332號

電話:06-2692864

開館時間:9:00-17:00(月・火休館)



 


B:今現在、世界中でインディペンデントな文化が多くなっていると思いますが、台南のインディペンデントな文化とはどのようなものですか?

世界各地有越來越多所謂的「獨立文化」出現,台南也有這樣文化嗎?



S:台南には昔から現在まで、そのようなカルチャーがずっと存在していると思います。規模は小さめですがその分親しみやすいものです。例えば古蹟や廟、庭園などにこのような特色があり、僕にも活力を感じさせてくれます。もちろん台南を代表するものと言えば"食文化”ということもあり、熱炒(台湾式居酒屋)や広東沙茶爐(台南の有名火鍋店)、軽食など、皆で集まって食事をする機会も多くなっていましたね。台南の文化産業も非常に発達していて、デザインやアートを学んだ後、台南で仕事をする人もいれば、台北から仕事をしに来る人もいます。また、新しく台南へ引っ越してきた人たちは地域のコミュニティに参加したり、イベントの開催やお店や民宿をオープンさせたりと、地域の魅力が多いと思います。台南は高雄にも近く、台南で開かれる多くのイベントに高雄からのお客さんがいたり、同じように高雄のイベントに台南の人が参加することもよくありますね。


台南一直都有,從以前到現在都是,雖然規模都不大,但它感覺較容易親近。比如像古蹟或廟宇、校園等等,這些特色讓我感覺到活力。當然台南最具代表的還是美食,像這樣大家聚在一起吃飯的機會就比較多,比如像熱炒店、廣東沙茶爐或小吃。台南文創產業也蠻發達的,有些是設計或美術系畢業後就在台南工作,有些是從台北回來,或其它新移居進來的人,他們選擇深入社區或辦活動等等,開店或是開民宿,也讓當地增色不少。也因為距離高雄不遠,台南的許多活動也都會有高雄人來參與,同樣高雄的活動台南人也會參與。



B:現地のカルチャーシーンはズバリどういったものなのでしょうか?

  你會怎麼形容台南的文化場景?



S:台南は台北のように大きくはないので、人や規模感も比較的小さくなりますが、人との交流が自然と多くなっていると思います。台南は悠久な歴史文化を有し、雨も比較的少ないため、良い条件に恵まれていると思います。このような環境なので台南は"人"の性格も異なっていて、この土地の気質に沿って育っている背景があり、台北のようなキチッとした感じや距離感がなく、親切さを感じます。このような感覚は生活している上で沸き立つもので、美味しい台南のご飯が食べたくなったり、友人とお酒を飲む、音楽を聴いたり映画を見たくなると自然にみんなが集まるんです。


因為台南不像台北這麼大,人比較少,規模也比較小,但也因為這樣,人會更容易聚在一起。台南有得天獨厚的許多地方,比如悠久的歷史文化、天氣比較好、下雨天比較少,這些都造就台南人個性上的不同,大家都是順著這個地方的氣質而展開的,沒有台北的緊湊感跟距離感,多了許多親切感。這些感覺源自於生活上的需要,因為想要吃美食或跟朋友聊天喝酒、聽音樂、看電影,因為這些活動自然就容易吸引大家一起來。



B:台南の音楽シーンに興味がある若者たちはどのように過ごしていましたか?カルチャーの中心となっている場所があるのか、それとも台北へ?

 你認為對音樂有興趣的台南年輕人們,在那裡過著什麼樣的生活?哪些地方是台南的文化據點?還是非得要跑去台北呢?



S:僕が台南にいた頃、音楽に関わるシーンに興味がある若者たちは、主にTCRCに居ました。台湾中のバンドがそこでライブをし、もちろん北までわざわざライブを見に行く人も居ましたが、TCRCが60名ほどのキャパシティなので人気バンドのライブは高雄に行って見に行っていました。台南の人はわざわざ台北へ行って展示やライブを見に行くことは少ないと思います。国際的な大物アーティストでない限りそういったことはなく、高雄にも気軽に行くことができるため、台北に全てのシーンがあるわけでもないと思います。


​​就我在台南所見,那些相對關心音樂文化場景的年輕人主要是圍繞在TCRC,全台灣的樂團都有在這裡演出,當然也有看過特地北上看演出的,但通常都是比較知名的樂團。TCRC只能容納60名左右的觀眾,所以太知名的樂團可能就會直接跳到高雄去。我感覺台南人不會特地去台北看展或看表演,除非很知名或國際級的藝人來,大家才相約去看,他們還有高雄可以去,所以並不是都要在台北。




—— 台南ー高雄間は日本でいう東京ー神奈川の距離感覚に近く、気軽に行き来できる場所であることも魅力の一つです。


台南カルチャーシーンの重要スポットとして挙げられている”TCRC Livehouse”。Everforも今月11月20日にイベント『復活邪神』でEverforのMVも手がけるアーティスト・COSiMOZ率いる”蓬萊仙山PonLai Mt.”と、今年結成されたばかりのインディーポップバンド”蘿蔓假期 The Holittuce”との、久しぶりのTCRCでのライブを控えています。



台南與高雄的距離,類似日本的東京與神奈川的距離感,

這件事也成為台南這座城市獨有的魅力之一。


「TCRC」是台南文化場景中的重要據點之一,而 everfor 也將在 11月20日的「復活邪神」活動中演出。共演樂團則是與曾製作 everfor MV 影像的藝術家 「COSiMOZ」所領銜的「蓬萊仙山」,以及今年剛成團的 indie pop 樂團「蘿蔓假期」一同演出。







 

台南時代、そしてコロナ禍を経て、待望のニューアルバム『空中閣樓』リリース!

經過了台南時代,和現正經歷的疫情時代,

everfor 睽違三年推出樂團的第二張專輯——『空中閣樓』!

 


B:コロナの影響でライブが無期限延期になるなど中々現場ができない時期に新作の発表となりましたが、

このような制作期間において自身の価値観や曲作りに影響はありましたか?

 受到疫情的影響,現場演出、音樂祭等樂團活動也跟著大幅度停擺,在這樣的時期發行了新作品,製作過程中是否有影響到自己的價值觀或創作呢?



S:コロナによる影響はもちろんありました。全体的な雰囲気が暗くなり、最近になってようやく回復してきましたが、やはり以前と比べると変化があったと思います。閉店する店や解散するバンドなど多くのものを失いました。それらの影響で気持ちもやはり落ち込みますし、過去のように過ごすことのできない未来への恐れも感じますね。ライブハウスや音楽フェスティバルなどのライブ活動に関しても、僕たちが過去に参加してきたシーンなどもストップしてしまい、すごく恋しく感じます。時々、音楽はこのような時期に人々へ何を与えることができるのだろうかと考えます。もしかすると多くの人がこの期間に内向的になって、自分と世界の関係を考えたり、どのようにしてこの難局から抜け出すべきかを考えているかと思います。そして今現在できることは自分の心と他の人の心を慰めることだと改めて思います。今回の作品にはこれらの物事も反映させました。


疫情期間當然會有影響,比如整個氣氛比較低迷,直到最近才慢慢恢復。但如今還是跟過去很不一樣了,有許多東西已不在了,倒掉的店、解散的樂團,這些的確讓人有點沮喪,很怕未來沒有辦法像過去這樣,live house、音樂節,這些跟現場有關的活動以及我們過去所參與的場景,在停止後都會讓每個人蠻想念的。有時也會產生這種想法,音樂在這個時機點到底能帶給人什麼,可能真的有很多人在這段期間好好沉澱下來,思考自己與世界的關係,該怎麼從這困局走出去,目前能做到的就是撫慰自己的心與別人的心吧。這些也部份反映在這次的作品上面。



B:アルバムタイトルは収録楽曲「空中閣樓」となっていますが、タイトルにはどういう意味を込めていますか?

 專輯名稱《空中閣樓》有什麼特別的意思嗎?



S:2つの意味に分けられると思います。1つは現実離れした幻想で、蜃気楼のようにただ自分の見たいものだけが見えるような感覚です。また、自分自身に真実とは何かと問いかけ、自分自身の色眼鏡を掛けて世界を見ていることを知って、この目で見えているものは全て"空中楼閣"のようであるという意味があります。

もう1つは、空中の部屋で自分が住んでいる豪華な空中楼閣を想像して、これらの曲を聴いて空中で踊って悩みを一切忘れることができます。意識の空間に留まって、心を休めて心地よい白昼夢を見ている感覚ですね。


可以是兩種意思,一種是不切實際的幻想,像海市蜃樓,感覺只看見你想看的;也提醒自己所謂真實,知道自己總是帶著有色的眼光在看世界,這個有色眼光所看到的都像是空中閣樓一樣。另一種是在半空中的房子裡,想像自己住在豪華的空中閣樓,聽著這些歌曲在空中跳舞,能暫時忘卻一切煩惱,停留在意識的空間裡,安住於心,做個舒服的白日夢。



B:個人的に作品の前半の爽やかさから後半にかけて疾走感が増していくような感覚を覚えましたが、アルバム全体を通してのストーリーなどの構想はありますか?

 在這張專輯的前半段,聽覺上有種 everfor 獨有的涼爽感,到了後半段則讓人感覺像是順著風、逐漸加速的暢快感。能和我們聊聊《空中閣樓》有哪些創作概念與編曲想法嗎?



S:今作は今までに比べてリズムがはっきりしていて、速さにこだわらず、リスナーの気持ちに沿いつつ愉快さもたらすことができたらいいなと思っています。楽曲の中には以前から試してみたかったスタイルがあります。例えば「幸運淚(幸運の涙)」はラヴァーズ・ロック、「儀式感」と「奇幻的你(不思議な君)」はディスコやその中にファンクの要素もあったりと、自分でも正統なものかどうかはわかりませんが、他の楽曲もこのような試みをしています。僕が今まで聴いてきた音楽の陰影を楽曲に現れていて、過去のいわゆる名盤といわれる作品たちのように、何度繰り返しても飽きないような、皆さんの心の特別な場所に留まってくれると嬉しいです。


這張的節奏相比前作更為明顯,不管快或慢,歌曲的編排希望是可以維持情緒,也可以帶來暢快的心情。歌曲當中有以往想嘗試的各種曲風,比如〈幸運淚〉就是 lovers rock,〈儀式感〉跟〈奇幻的你〉都是像 disco。其中也有比較 funk 的,雖然我也不知道是不是正統,但其它歌曲也都有類似的嘗試。我可以從這些歌曲中發現一些我過去聆聽音樂的影子,也總希望可以像過去那些經典作品一樣,反覆一直聽也不會膩,可以在大家心中留下一個特別的位置。




everfor/幸運淚 幸運の淚


everfor/奇幻的你 不思議な君




B:前作「無人島」のリリースから約3年ぶりとなった今作ですが、両作品の違いなど教えてもらえますか?

從第一張《無人島》到睽違三年的第二張專輯《空中閣樓》,你認為這兩張有什麼樣的不同?



S:1stアルバム「無人島」は僕自身が描いたインディーポップが形になったもので、比較的バンドスタイルな作品になっていると思います。対する今回の「空中閣樓」は、中華ポップスをイメージしていて全作品に比べてシンセやドラムマシンなどレトロな音色を多用しています。


第一張《無人島》,比較像是我想像中 indie pop 的樣子,接近樂團的風格。

第二張《空中閣樓》,則像是我想像中華語流行的樣子。加入了比較多合成器,鼓機等等復古經典的音色。



B:今作はバンドにとってどんな作品になりましたか?

 團員是怎麼看待這次的作品?



S:今回はBig Romantic Recordsと協力でき非常に嬉しいです。人々に更に愛されるような作品に仕上げてくださり、イラストレーターの小磯竜也さんが手がけてくれたアートワークもインパクトがあり非常に印象的な作品です。自由自在な表現が、楽曲にとって非常に良い一つの帰る場所ができたと思います。僕らもこのリリースを機会にまた皆さんにお会いして、新しい一歩を踏み出せることを願っています。


很高興可以再度跟大浪漫的合作,他們讓專輯呈現的更加令人喜愛。插畫家小磯竜也先生所帶來的視覺衝擊也讓人印象深刻,天馬行空,感覺這些歌曲有一個很好的歸宿了。我們希望能藉由發片這個機會,再出來與大家見面,期待參與一些新的活動。







台湾各地のインディペンデントな動きやカルチャーを紹介する【台湾Independent Culture Guide】

第一弾の今回は蘇偉安と台南カルチャーについて深堀りしました。


「古都」や「食」の文化が育んできた台南の土地に、若者たちが集い新たなカルチャーシーンが形成されており、今後も目を離すことができない注目スポットもたくさんありました。


国境が開かれた際には、台南の土地が持つ新旧入り混じった匂いを感じに、是非現地へ旅に出てみてはいかがでしょうか?



介紹台灣各地獨立文化的連載企劃《台灣 Independent Culture》,第一回由蘇偉安帶我們深入挖掘不一樣的台南文化。


至今由「古都」和「美食」文化滋養茁壯的台南,在這片土地上也逐漸形成了新世代的文化場景。

如此充滿新舊交融氣息的台南,今後也很值得繼續密切關注下去!



 


B:では最後に、Everforファンに向けてメッセージをお願いします。

 最後,想對日本和台灣的聽眾們說些什麼?



S:長い間、応援し気にかけてくれた僕たちの友人に感謝し、そして僕らを初めて知る人も大歓迎します!元々遠く大きな目標がなかったのにも関わらず、2枚目のアルバムまで漕ぎ着けられました。もしこの音楽で励まされたり、ヒントを得ることがあれば、ぜひ僕らに教えてください!台湾、日本に関わらず多くの好きな音楽があります。また、皆さんとお会いしていた当時を懐かしく思い、早く以前のように戻ることができることを願っています。皆さんがアルバムを手にして下さり、聴いて下さることが本当に嬉しく思っています。新しくMVも発表し、さらには台湾ではライブもできるようになりました。作品を持って皆さんとライブでお会いし、皆さんのパワーをもらう事ができたらと願っています。


感謝長期支持跟關心我們的朋友,也非常歡迎剛認識我們的人,原本沒有太遠大的目標,但也走到了第二張專輯了。如果這些音樂真的有鼓勵到你,或帶給你啟發的話,也歡迎讓我們知道。不管台灣還是日本都有我很喜愛的音樂,也很懷念大家互相交流的時光,希望能早日回到以往那樣。期待大家拿到專輯、聽到的時候,都能感到有趣。之後網路上也會再上傳新的mv,台灣目前也可以表演了,我們會拿著作品到現場跟大家見面,感受大家給我們的回饋。




everfor / 冰咖啡 アイスコーヒー


everfor / 午夜空椅 真夜中の空っぽの椅子


everfor / 空中閣樓 Castles in the Air 【Full Album】



 


《Release Info》



Artist:EVERFOR

Title:空中閣樓/ Castles in the Air

release media:CD

release label:BIG ROMANTIC RECORDS

release no:BRRCD-083 (Jan:4562434340832)

release date:2021年10月29日

price:2200円(税込)/ NT.450


track list:

01 冰咖啡 / アイスコーヒー / Ice Coffee

02 血液循環 / 血液循環 / Blood Circulation

03 儀式感 / 儀式感 / Sense of Ritual

04 幸運淚 / 幸運の涙 / Lucky Tears

05 午夜空椅 / 真夜中の空っぽの椅子 / Midnight Empty Chair

06 甜蜜的房間 / 甘い部屋 / Sweet Room

07 夢天使 / 夢天使 / Angel of Dreaming

08 空中閣樓 / 空中楼閣 / Castles in the Air

09 奇幻的你 / 不思議な君 / Fantastic You

10 別管我 / 構わないでくれ / Leave Me Alone


※日本語歌詞翻訳付(附日文翻譯歌詞)





《Artist Profile》


everfor



台湾インディポップの至宝、4ピースバンド「everfor」。

SKIP SKIP BEN BEN(林以樂)と結成したバンド「雀斑freckles」のギタリスト蘇偉安(スー・ウェイアン)のソロプロジェクトとして始まったEVERFOR、彼のネオアコやシティポップへの過剰な愛が炸裂した、レトロで新しいオリジナル中華ギターポップ。


everfor 為雀斑樂團吉他手蘇偉安的個人音樂計畫,成員包括蘇偉博、李亮瑩以及新加入的吉他手陳子維。反映著蘇偉安對日本 City Pop 與 Neo Acoustic 滿溢的愛,everfor 的音樂有著慵懶迷人的空氣感,在眾多創作復古流行曲風的樂團中脫穎而出,不僅成績相當亮眼也是少數台灣具有 City Pop 代表性的樂團。





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